Rolls-Royce GHOST EXTENDED WHEELBASE

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    Impression

    ロールスロイスは、ハンドメイドカスタムブランドである。
    さまざまな仕様を選びビスポークでき、
    世界に一台のRRを手に入れることができる。
    それでは、パワーのオーダーはどうだろう。
    かつては「必要にして充分」としか表記されなかったRRだから、
    これ以上望むべきパワーなど
    ありはしないと思われる貴兄も多いだろうが、
    その上が存在する。
    V-Specificationだ。

    V-Specificationはメーカー公表によれば、
    2014年1月から6月までの2クールのあいだオーダーを受け付けた
    特別なRRだ。
    SpecificationとRRらしからぬハードな言葉を名乗る訳は、
    精巧な6.6リッターV12エンジンを最大限に活かす
    チューンナップに由来する。
    2トン超の巨体を80%の出力だけで 0-100km/h わずか4.9秒という
    リザルトをたたき出している。
    スポーツカーを凌ぐレーシングカー並の猛禽類ということだ。

    デザインも特別だ。
    外装は専用色のアークティック・ホワイトを選び、
    赤いコーチラインには-Specificationのモチーフが添えられ、
    一瞬で何者なのか判る。
    このマシンはRRを乗り慣れたオーナーたちの
    肥えた視線さえも集めることだろう。

    コンフォート・エントリーシステムを備えたコーチドアを開け、
    フロント&リアシートベンチレーションを独立して作動させる
    インディビデュアルシートに身を委ねる。
    そう2015年以降の最新RR装備が備えられている。
    インテリアはコンソートレッド&ブラックというこだわりで、
    ヘッドレストのRRエンブレム刺繍コントラスト、
    SOEインレイドアキャッピングとピアノブラック・パネルを選び、
    インテリアカラーを部分指定している。
    まさにビスポークでしかなしえない、個性的なセレクトだ。

    パノラマサンルーフを開き
    ピクニックテーブルに好きな飲み物を用意し、
    リアシアターコンフィギュレーションを愉しむ。
    いまの季節なら、少し冷たい外気も
    心地よいシャンパンの酔いを止める、チェイサーかも知れない。
    このマシンには、リアには成功者の悦楽が、
    そしてフロントには操る者の快楽が待っている。

    いまさらRRというだけでは、貴兄は見向きもしないだろう。
    このマシンはV-SpecificationというRRである。
    ステアリングを握るオーナーもリアシートに座するオーナーにも、
    特別なRRであり、
    もう新車ではオーダーできないことには、変わりは無い。
    幾台かのRRを乗りこなしてきたオーナーなら
    次の一台はブラック・バッジをオーダーするか、
    このマシンを選ぶのか、悩むことだろう。
    リベラーラにはアークティック・ホワイトがある。