Ferrari 360modena

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    Impression

    発売当時ミハエル・シューマッハをドライバーとした
    スクーデリアフェラーリの快進撃が、フェラーリの人気を博していたが、
    このマシンの走行距離はわずか8,000km。
    メンテナンス走行のみ行われていた一台、
    と言っても過言ではない低走行車がある。
    フェラーリ・360モデナF1。

    ヘッドライトの内側までボディ同色とした、
    ジャッロ(黄色)のフェラーリ。
    このマシンのデザインは、
    フロント中央の切れ上がりにポイントがある。

    シャシーはこのモデルからアルミの押し出し材で作られた
    アルミ製スペースフレームとなり、
    車体容積が10%も拡大したにも関わらず、
    従来モデル比で28%の軽量化に成功している。
    つまり広い室内で、荷物を載せるスペースも確保できた
    スポーツカーでありながら、さらに軽くなり運動性能を増したということ。

    3.6リッターV8エンジンからは、
    最高出力400PS/8,500rpm、
    最大トルク38.0kg-m/4,750rpmというパワーが得られる。
    400psという数値は、その後のフェラーリV8シリーズと比較すると
    控えめに見えるかも知れない。
    だが車体重量1,350kgという
    絶対的な軽さを実現したパッケージングを考えれば、
    むしろ、体感するスピード感を保ちつつ、
    危険を感じずにコントロールできるスポーツマシン、
    と言えるのではないだろうか。

    実用的なネッロ(黒)のインテリア。
    メーターパネルなど室内のポイントとなるところを
    アルミパネルで仕上げ、
    このクルマがアルミ製スペースフレームで
    作られていることを忘れさせない。
    またステアリングにはボディ同色の中で
    踊る跳ね馬がアクセントになっている。

    8,000kmという走行距離に比例して、
    室内のたたずまいも美しさを保たれている。
    あわせて、社外HDDナビという、実用性も備えている。
    それは正規ディーラー車ながらガレージ保管されていたという、
    歓迎すべき歴史によるものだ。

    このマシンが今日という公道に現れるとき、
    街は「趣味人がガレージで保管していた名車が走っている」と
    感じるに違いない。
    モデナゆかりのジャッロ・フェラーリは
    美しく知的に、時間を止めて異彩を放つ。