Ferrari California

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    Impression

    FRらしいロングノーズ、ショートデッキという美しいプロポーション。
    そして、250GTカリフォルニアから受け継いだ伝統のデザイン。
    この流麗なボディをさらに際ただせているネロ(黒)カラー。
    この一台は、さまざまな歴史を重ねてきた大人が、
    人生のご褒美として選ぶにふさわしいマシン。
    永遠なるダンディズムという、上質な輝きがある。

    フェラーリの中でもカリフォルニアのデザインは特別だ。
    エンジンをフロントミドにレイアウトし、
    FRとしたことに大きく由来する。
    ボンネットのインテーク、グリルとライトレイアウト、
    そしてオープンボディ。
    ちなみにこのモデルがオマージュした
    名車フェラーリ250GTカリフォルニア1958モデルは、
    2014年のオークションにおいて880万ドル(約9億2000万円)で落札されている。

    内装はクオイオ・フェラーリレザーでベージュをセレクト。
    2009年モデルながら走行距離は4.600kmと少なく、
    新車時の輝きを保っている。
    これまでのオーナーがステアリングを握り、
    このデイトナシートに座した時間は、
    100時間にも満たないのではないだろうか。

    ステアリング上には赤いエンジンスタートボタンが。
    また6.5インチのタッチスクリーンを備えるなど、
    操作性は高く、扱いやすく洗練されていると言われる
    カリフォルニアのテイストが伺い知れる。
    レブカウンターは、イエローをチョイスしている。

    リトラクタブル・ハートドッブは、約14秒で開閉できる。
    特に閉めた場合の気密性は高く、
    クーペのような静粛性を備えている。
    また分割してトランクルームに収納され、
    オープン時も収納スペースを確保している。
    あわせてトランクスルー機構を備えているので、
    ゴルフやスキーにもこのカリフォルニアで出かけるという至福が待っている。

    4.3リッター直噴V8エンジンは、最高出力460PS/7,750rpmを生む。
    高回転型だか、実に洗練された大人のマナーを兼ね備えている。
    またフェラーリの直噴エンジンは、
    最新型458においても採用されているが、
    このモデルが初であったことを付け加えておきたい。

    さまざまな遍歴を経てきたからこそ判る、豊かさ。
    スペックやタイムを競うだけでは満足せず、
    そこで得られる至福の時間のためにスポーツを続ける。
    あるいは日常に適度な距離を置いて遊ぶ、大人のゆとり。
    このマシンには、
    永遠のダンディズムが生きている。