BMW M6

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    羊の皮を被った狼のように。 姿は市販車然としていながら、 一旦アクセルを踏み込むとスポーツ性能を露わにする。 M6は、BMWの研究開発や、 モータースポーツマシンを設計・開発するM社が創る、 BMW Mシリーズのフラッグシップ・ワークスマシンである。

    エンジンはV型8気筒・Mツインパワー・ターボエンジンを搭載。
    最高出力560PS/6,000rpm、
    最大トルク69.3kgm/1,500〜5,750rpmと、
    旧モデルのV10よりダウンサイジングさせながら、
    ハイパワー化させている。またトルク性能を見ても判るように、
    どこからでも加速する全域高性能型エンジンとしている。
    このエンジンに7速ダブル・クラッチ式M DOC
    ドライブロジック・トランスミッションを組み合わせている。

    さらに軽量化も手抜かりはない。
    トップのブラックルーフはカーボンファイバー製、
    ソフトクローズ機能を備えた左右ドアと
    エンジンフードはアルミ製となっており、
    車両重量を1,910kgにまとめ、
    燃費は旧モデル比で30%も改善している。

    コンストラクターからは、
    0-100km/hが4.2秒とアナウンスされている。
    この速さは、4WD初期モデルのランボルギーニ・ガヤルドや、
    V型12気筒エンジンを搭載する
    アストンマーティン・V12ヴァンテージと肩を並べる性能。
    つまり、
    スーパースポーツと競える4シーター、ということである。

    最高品質を誇る南ドイツ産の牛革のみを使用したという、
    メリノ・レザー・インテリアと、
    カーボンファイバー・インテリア・トリムを組み合わせ、
    ラグジュアリーなスポーティに仕上げられた室内。

    センター・コンソールには、
    トップ・ビューやサイドビュー、
    そしてエンジン回転数や最適なシフト・タイミングなどの
    ドライビング情報を表示するM専用ディスプレイを搭載。
    さらにフロントガラスに情報を投影する
    BMWヘッドアップ・ディスプレイも、
    Mモデル専用のMビュー・モード付きで搭載している。

    脚元にはオプション装着の20インチMライト・アロイ・
    ダブルスポーク・スタイリング343M、
    そして初期モデルオリジナルの眼光鋭いLEDヘッドライト
    (アダプティブ・ヘッドライト)が装着されている。
    LCIを経た2015年モデルが日本でもデリバリーされるだろうが、
    変更はごくわずかな内容だった。
    そんな初期モデルで走行距離2,700kmと極めて低走行のマシン。
    プライスを考えれば、オーナーを望む声も多いことだろう。
    今はストックヤードで静かに主を待っているこのマシン。
    羊の皮を脱がせるのは、誰だろうか。