Aston Martin RapideS

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    Impression

    世界で最も美しい4ドア・ラグジュアリースポーツとして登場し、
    このジャンルを創ったアストンマーティン・ラピード。
    その最新モデル、Sが現れた。
    The Power of Luxury.と謳う、
    惜しみなく贅を尽くしたスポーツモデルである。

    前モデルからの進化は、フロントマスクにある。
    アストンマーティン・ラピードSは、
    フロントグリルをインパクトのある
    大口径デザインとしながら、
    ヨーロッパの厳しい歩行者保護基準をクリアしている。
    そのうえでショットコックピット・ワイドスタンスという、
    美しきクーペデザインの絶対方程式を4ドアで強調している。
    14度斜め上に開く、
    アストンマーティンならではのスワンウィングと共に、
    そこにはエレガントでありながらパワフルな美学がある。

    サイドシルエットを見ると、
    リアドアの開口部がなければ4ドアと気づかないほど、
    クーペとしてデザインされている。
    またこのモデルの脚元には、
    10スポーク鍛造グロスブラックダイヤモンドターンドホイールが
    ビスポークされている。
    それは、オーバーフィンチなど、
    最近のブリテッシュカスタムのデザイントレンドを汲む
    デザインだ。

    エンジンは、ヴァンキッシュと同じ
    アストンマーティン最新のAM11型を搭載している。
    この6リッターV型12気筒エンジンは、
    従来のアストンマーティン・ラピードの
    エンジンから大幅に改良が施され、
    最高出力558PS/6,750rpm、
    最大トルク63.2kgm/5,500rpmを発生する。
    多くのコンストラクターがダウンサイジングへと向かう中、
    オリジナルでV12エンジンを開発し、
    さらに進化させ、手組みするという高い志。
    他のブランドが近寄れない領域に、
    アストンマーティンは存在している。

    インテリアはスパイシーレッドをメインカラーとし、
    スポーツシートをセレクトしている。
    このシートにはベンチレーション(冷房機能)を備えている。
    またオーディオは、バング&オルフセンの
    Beoサウンドオーディオシステムが備えられている。
    1000Wのハイエンドオーディオが、
    パッセンジャーたちを楽しませてくれることだろう。

    クーペのリアシートは実用性がない、
    そう思われる方も多いだろう。
    アストンマーティン・ラピードSのリアシートは、
    そんな想像を気持ちよく裏切ってくれる。
    平均的な身長の大人であれば、
    4人でのクルージングも苦にならない
    ヘッド&ニースペースが確保されている。

    誰もがスタイリングの美しさだけで、満足してしまう
    アストンマーティン・ラピードS。
    この美しい容姿には、
    あらゆるものをハンドメイドで仕上げた本物のラグジュアリーと、
    4ドアスポーツの指標とされる走り、
    そして安全性や機能性にも配慮した繊細さが閉じ込められている。
    アストンマーティンの孤高の美しさは、
    そんなことなど当然だと言い切る
    気骨な英国気質によって築かれているのだろう。