Mercedes-AMG SLR McLaren

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    Impression

    自動車百数十年の歴史において、
    稀少車と呼ばれるマシンは、いくつかある。
    しかし、明らかな素性を持ち、
    コンディションを維持してきたことは当然として、
    さらに日々、最新のマシンを操るオーナーにも
    満足のいくドライブフィールを提供するマシンとなれば
    名前は絞られる。
    メルセデスベンツSLRマクラーレンが、現れた。

    この型式GH-199376は、
    日本に正規輸入されたマシンわずか22台の一台。
    新車時の保証書は無論、定期点検記録簿など、
    長年に渡り手厚くメンテナンスされてきたことが判る。
    また前オーナーたちは実際に性能をフルに楽しんできのだろう。
    走行距離は約20,000kmとなっている。
    コレクションされていたモデルより
    走り続けてきたマシンの方が、
    駆動系に信頼が持てるのは言うまでもない。

    歴史的名車300SLRから名を受け継いだこのマシン。
    F1のノーズコーン、
    前輪直後に左右フェンダーから出された
    太いエキゾースト・パイプ、
    そして専用デザインの
    純正19インチ・タービンデザインアルミホイールと、
    エクステリアデザインには、
    このマシンだけが持つカリスマが宿る。

    スイング・ウイング・ドアを開き、
    ブラックカラーのセミアニリンレザーシートとして仕上げられた
    電動調整カーボンファイバーバケットシートに身を沈める。
    カラダをホールドするこのシートなら、
    右足を少し踏み込んだだけで得られる
    加速時の強烈なGも悦楽の極みとして愉しめるだろう。

    ATセレクターレバーのトップにあるフラップを開け、
    ノスタルジックな戦闘機の機銃スイッチのごとく、
    高性能エンジンに火を入れる。
    スクリュー式のスーパーチャージャーを備えた
    5.4リッターV型8気筒が目を覚ます。

    リアにウイングを備えているのは伊達じゃない。
    メーカーアナウンスで最高速330km/h以上という、
    600PSを超える強力なパワーを持つからこそ、
    減速時にはリアウイングが作動するのだ。
    だからこそシンプルな直線加速においてさえ、
    ドライビングスキルを求める。

    F1と同じカーボン・モノコックボディに
    高出力エンジンをFRでレイアウトした、
    モンスター。
    この奥深きマシンをオーナーとなる御仁には、
    マシンを手なずけるドライビングスキルと、
    メルセデスの普遍史を引き継ぐ資質、
    そして唯一のマシンを後世に伝える経済を備える必要があるだろう。
    メルセデスベンツSLRマクラーレンという
    唯一無二の歴史を所有するのは、誰だろう。