Maserati GranTurismo4.2

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    Impression

    とにかく格好が良ければ、それでいい。
    それがクルマ選びの、究極の価値基準だ。
    と、そんな声が聞こえてきそうなマシンが現れた。
    地を這うようにローダウンした、
    マセラティ・グラントゥーリズモ4.2である。

    そのダンディズムは、脚元を見ればわかる。
    Forgiato Maglia-M21inch(brushed仕上げ)のアルミホイールを履き、
    タイヤハウス上側に一分の隙も無くタイヤが納められているかのように、
    車体をローダウンしている。
    もちろん法定基準の最低地上高9cm以上を確保して。
    そのうえでMCストラダーレ用フロントバンパーと
    純正エアロダイナミクス・レトロフィットキット・サイドスカートを
    ブラックペイントとして”低さ”を強調している。

    フロントのヘッドライトインナーブラックペイントと、
    フロントバンパーとのカラーコーディネイトに手抜かりはない。
    白く輝くビアンコエルドラルドのボディカラーに、
    ブラックアクセントが似合っている。

    リアビューは、
    純正エアロダイナミクス・レトロフィットキットのリアスポイラーと、
    スポーティでありながら、エレガントさが薫る
    大人のスタイリングだ。

    革の張りに輝きを残す、妖しく華やかなコックピット。
    5年で1万キロ少しと、
    このコックピットは、グラントゥーリズモの官能を
    すべて味わい尽くしたとは言えない。
    お愉しみは、これからだ。

    アクセルを開けると、研ぎ澄まされた咆哮と共に、
    オーナーの目の前にサーキットが現れることだろう。
    フェラーリと共に作り上げた
    ラテンの由緒正しきレーシングマシンづくりが、
    そこに現れる。
    グラントゥーリズモとは言え、
    決して手抜かりの無いレーシングスピリッツが。

    このマシンには、似合う年齢はない。
    それよりも、男としてのダンディズムが問われる。
    スーツを着こなし、アクセルを全開させスポーツする美学を何よりも尊ぶ。
    いまの新車に、色気はあるだろうか。
    マセラティは問い続けているようだ。