Maserati Ghibli S

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    Impression

    優れたドライビングは、
    マシンの性能によるものか、
    あるいはドライバーの技術によって生まれるものか。
    様々な電子制御が開発され、
    走りが進化しているいま、
    オーナーには大きなふたつの選択肢がある。

    ひとつは、ゲルマンが創るマシンたち。
    先進技術がドライバーを助け、
    より安全で快適に走りの至福が得られるか、
    追究されている。
    そしてもうひとつはラテンが創るマシンたち。
    いくら技術が進化しても
    人間の感覚や主導権を重視したパッケージングを
    かたくなに守り続けている。

    マセラティ・ギブリS。
    このマシンは、マセラティの入門モデルという
    位置づけでは語りきれない。
    オーナーとなるものが、
    感性の赴くままに走りを愉しむことができるかどうか、
    人としての腕と能力が試される、
    イタリアンハイエンドマシンの試金石となるマシンだ。

    駆動方式はFRで、
    高いボディ剛性とナチュラルなハンドリングという、
    優れた応答性を備えている。
    そこにはマセラティらしいセッティングがある。
    人気のZF製8速AT「AT8-HP70型」とエンジンとのマッチングだ。
    市街地やワインディングではきめ細やかに高回転をキープさせ、
    高速クルージングでは低い回転で
    燃費を稼ぐセッティングがなされている。
    しかも、クルマに操られるのでは無く、
    オーナーの意志に忠実に反応するマシンとして。

    オーナーの思いのままに走るマシン、
    その心臓部には、マセラティ・パワートレインが開発し、
    フェラーリのマラネロ工場で生産される
    3.0リッターV6ツインターボが載せられている。
    最新の直噴システムを採用することで、
    410PS/5,500rpm、550Nm/1,650rpmをマークし、
    メーカー公表値0-100km/hは5.0秒、最高速度285km/hと
    アナウンスされている。

    またこのマシンには、標準よりインチアップした
    純正19インチ”プロテオ”アルミホイールと、
    黒く塗装されたブレンボ製ブレーキキャリパー”ネロ”が
    チョイスされている。
    インテリアには電動サンルーフ、
    そしてアルカンタラルーフライニング、
    エクステンデッドレザー、
    シフトパドルがオプションチョイスされている。

    セグメントとしてサルーンを選ぶ。
    しかし、心はボーイズレーサーの頃と変わらず、
    スポーツを、そしてドライビングを愛している。
    だからクルマに操られることを好まず、
    マシンを支配し続けたい。
    だからゲルマンと決別する。
    マセラティ・ギブリSは、そんなオーナーへの挑戦状だ。