Maserati Quattroporte GTS

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    Impression

    ネッロ・リベッレ。
    ボディカラーに「黒い反逆心」と名付けて似合う高級車は少ない。
    クラシカルイタリアンデザインを今の時代に蘇らせたこの一台、
    マセラティ・クアトロポルテGTSを除いては。
    現行モデル6代目クアトロポルテの最上級モデルが現れた。

    伝統のオーバルグリルをフロントに置き、
    ゆるやかな曲線で豪華に力強くフォルムを造形した手腕。
    イタリアの伝統職人たちから受け継いできた美意識を受け継ぎ、
    コンテンポラリーにデザインされている。
    漆黒のボディカラーは、
    そのスタイリングの個性をさらに妖しげに
    演出している。

    エンジンはこの6代目モデルからオリジナルとなった。
    前モデルまでのフェラーリ完全委託を卒業し、
    マセラティがオリジナル設計し、
    フェラーリのマラネッロで委託生産され、
    マセラティのグルリアスコ工場で組み上げられている。
    これは、
    誰しもこの新エンジンに火を入れたくなることだろう。

    アルミホイールには、20インチのメルクリオを。
    クラシカルな曲線とボリューム感、
    シャープなテイストが絶妙なセレクトだ。
    シルバーの印象を与えることで、
    フロントグリルやマフラーカッター等に取り回した
    シルバーとのコンビネーションが生きている。

    ハンドクラフトによって仕上げられた空間は、
    現代になってさらに稀少なものとなった。
    人の手が当たるところには革の優しさを、
    そして視線の先には木目の美しさや
    ゴールドカラーの輝きを配置する。
    スポーツサルーンのメインストリームで培われた
    マセラティならではの色気を失っていない。

    この6代目モデルからの特長は、
    リアニースペースが同等クラス最大となったことだ。
    全長5.262m、全幅2.100m、ホイールベース3.171mという、
    SクラスやA8クラスの余裕を
    広々とした室内空間のために使っている。
    またボディの60%アルミ化させることで
    車両重量を前モデルより100kgも軽量化することで、
    マセラティだけの走りという、
    スポーツサルーンの面目を守っている。

    この上質な空間に、
    Bowers&Wilkinsサウドシステムが創る
    ナチュラルで感動的な美音を満たす。
    シアターサウンドの音響設計で名を馳せる同社のサウンドが、
    クアトロポルテの空間を至極のシネマ空間に変えてくれることだろう。
    主人公となる、オーナーのために。

    世界的に支持され、大ヒットとなった前モデルより
    さらに進化した6代目クアトロポルテ、そのGTS。
    パワーサンルーフから街の息吹を感じ取り、
    走り抜ける。
    都市がコンテンポラリーを求めシンプルになる中で、
    人の手によって生まれる贅沢とは何かと、
    問うために。
    その意志こそがクアトロポルテGTSの反逆心だ。