Ferrari Four

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    世界的なSUVブームで、
    時折「フェラーリはSUVを作らないのか」と問われる。
    その愚問に応えるマシンが、存在する。
    フェラーリらしい純然たるスポーツGTの性能と顔を持ち、
    実用的な大容量のトランクルーム、そして4人が乗れる居室を備えた
    シューティングブレーク・スタイルの四輪駆動マシン、
    それがフェラーリFOURだ。

    フェラーリFOURの魅力は、
    なんと言っても世界の「クルマ好き」を魅了し続ける
    シューティングブレーク・スタイルだろう。
    テールエンドでスパッと切り落とされたカムテールの中に、
    ゴルフバックと荷物を2個積みながら、
    おとな4人が乗れるスペースを確保している。

    その上でフェラーリは、
    最高出力660PS/8,000rpmを発生する
    V型12気筒エンジンを搭載している。
    状況が許せば0-100km/h加速が3.7秒、
    最高時速335km/hを発生するモンスターな心臓を、
    マラネロ独自の四輪駆動システム「4RM」でコントロールし、
    ハイウェイから雪道などの悪路まで、
    世界の道を制覇する。

    インテリアは、いつものフェラーリらしく
    ゴージャスだ。
    このマシンはBordeaux色の
    デイトナスタイルのフル電動シートをセレクトし、
    デイトナストライプ・レザー仕上げとしている。
    ダッシュボードの上下、
    LED付カーボンフィバー・ステアリングホイールも
    Bordeaux色でオーダーされている。

    フェラーリらしからぬ広いインテリア空間に、
    白で仕立てたフロント・リアシート・ヘッドレスト跳ね馬刺繍が
    印象的だ。またシートのスペシャルカラードステッチ、
    インスツルメントパネルも白だ。
    またアルカンターラ仕上げ・ヘッドライナーとパーセルシェルフ、
    そして室内上部はBordeaux色としている。

    実用性にも事欠かない。
    フロント&リア・サスペンションリフターを備え、
    自動防眩ドアミラー&ルームミラー、
    リアパーキングカメラ、
    フロント&リアパーキングセンサー、
    荷物の出し入れに便利なリアブートオートマチックシステムを
    装備している。

    ローンチ当時、世界最高出力のフェラーリエンジンと謳われた
    V12を搭載したフェラーリFOUR。
    後継のフェラーリGTC4ルッソが発売されたが、
    新車が手元に届くまで、例の如く1年は待たなければならない。
    あるいはGTC4ルッソのデザインが
    少し若すぎると感じるのであれば、
    走行距離わずか727kmという、このマシンが選択肢に入るだろう。
    ただ残念なことに、このマシンはたった一台しか用意されていない。
    この装備とコンディションの FOURに出会えることは、
    まずないだろう。