Ferrari California T

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    Impression

    漆黒のネロデイトナを纏い、君臨する。
    すさまじく厚い低速のトルクと、
    アクセルを踏み込み、
    回せば回すほどトルク感が上昇する、
    自然吸気フィールのツインターボ。
    そんな新しい心臓を持つオープンが現れた。
    黒いカリフォルニアTである。

    ダウンサイジングターボには、黒いボディを纏う資格はない。
    とでも言いたいのか、このマシンには
    カリフォルニアTから488へとの系譜する
    よりスポーツを楽しむための新世代ターボが搭載されている。
    その違いは味付けにある。
    上質だったマセラティ・クアトロポルテGTSの心臓とは異なり、
    5,000から6,000回転と跳ね馬が高く跳ねるたびに
    トルク感が増し、レッドゾーンでフラットになる。
    全域に自然吸気の快楽が待っているのだ。

    脚元はCaliforniaT19''paintedwheels を履いている。
    その奥にカラード・ブレーキキャリパー(ロッソコルサ)と
    カーボンセラミックディスクブレーキがいる。
    そのうえでタイヤ温度・空気モニタリングシステムを備えている。
    只者では無い。

    このマシンは、インテリアを絶賛したい。
    クリームと黒で仕上げた
    レザー仕上げ・ツートンインテリア(Cream&Sabbia)を
    セレクトしている。
    これは街の視線を意識するカリフォルニアにおいても、
    群を抜いたコーディネイトだ。
    鍛え抜いた漆黒のボディを持つマッチョには
    白いTシャツが似合うように、
    鉄壁のセレクトだ。

    フル電動シートには、
    ロッソで仕上げたヘッドレスト跳ね馬刺繍が鎮座する。
    スペシャルカラードステッチもロッソとなっている。
    さりげなく赤をあしらったセンスに、
    オーナーの余裕を感じる仕上げ方だ。

    リベラーラがコレクションするフェラーリでは標準仕様とも言える、
    LEDカーボンフィバー・ステアリングをセレクトし、
    センタートンネルもカーボンフィバーとしている。
    このマシンは遮熱フロントガラスで保護され、
    エレクトロクロミック・ドア&ルームミラーを備えている。
    日常でオープンを使うには、嬉しい装備だ。

    もし今までのカリフォルニアのように、
    エントリーモデルと軽んじては、いけない。
    漆黒のボディに、
    フェンダーの”スクーデリア・フェラーリ”シールドが輝くこのマシン。
    7イヤーズジェニュインメンテナンスを備えて、
    新しいフェラーリの走りを味わうオーナーを待っている。
    この新しい至福は、誰が愉しむのだろう。