De Tomaso Pantera GTS

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    Impression

    フェラーリにしかり、ランボルギーニしかり、
    スーパースポーツは専門のスペシャリストの熟練した手によって
    仕立てられるのが通常だ。
    その中で、通常というものには飽き足らず
    アフターパーツやサードパーティー
    あるいはオリジナルパーツを自在に組み合わせ
    世界で一台のスーパースポーツを作り上げる愉しみがある。
    この一台も、そんなマシンだ。

    デ・トマソ・パンテーラGTS。
    オリジナルは、イタリアのデザインセンスを身に纏い、
    アメリカの大排気量エンジンを心臓に持ち
    70年代のスポーツカーブームに一石を投じたマシンだ。
    GTSはボディのウエストライン下をブラック塗装している。
    軽量ボディに5.8Lを積み込んだモンスターらしさを原点からアピールしている。

    このマシンはGTSのヨーロッパ仕様である。
    そのためエンジン圧縮比を向上させて
    出力360馬力・トルクを50kg/mに引き上げ
    当時はメーカー公称290km/hを誇示していた。
    ウエイトや車両サイズを考えれば
    モンスターマシンと呼んでもおかしくないスペックだ、

    そのうえでまず手始めに、ZFクロスミッション
    ワンオフしたマフラーを装着しエーデルブロックにホーリーキャブ・エアクリーナー・プラグコードはMSD superconductor 8.5mmをプロビレットデスビにカスタム。
    このチューン、オリジナルのアメリカンパワーを独自の音色で奏でさせたいという狙いだ、
    男らしいバリトンを聴かせたかったのだろう
    うなずけるセレクトだ。

    また脚元は、F16インチ・R18インチの社外アルミホイールに
    POTENZA RE050A F195/45R16、R285/30R18をセッティング
    走りもさることながら、フロントを低くテールをヒップアップした
    このマシンのサイドシルエットを際立たせるセレクトだ。
    このマシンのカスタムチューンに、手抜きは一切無い。

    インテリアに目をやると
    王道のカスタムチューンに、ニヤリとする。
    MOMOのステアリングにバケットシートを組み合わせ
    ナビやバックカメラは潔く付けず、
    ケンウッドのCDとETCのみ装着するという、清いセレクトだ。
    そう、このマシンは
    ただ走りを愉しむために存在していたマシンなのだ。

    もし、ガレージにもう一台のスペースがあれば、
    検討したいマシンではないだろうか。
    長く時間をかけて
    ひとつひとつのパーツをカスタムし続ける。
    そんなクルマの愉しみをこのマシンは誘っている
    悪い女に出会ったものだ。