Bentley Continental GT V8

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    Impression

    新しいスーパー・スポーツカーを提案するのは、
    なにもフェラーリやマクラーレンだけの仕事ではない。
    ブランド設立後すぐに耐久レースのルマン第一回大会に参戦して
    5位となり、その翌年には優勝、その後4連勝を飾るなど、
    カーレース創世記には、
    GTレースの雄として記を轟かせた孤高の猛者がいる。
    そう、ベントレーだ。

    ベントレーのスポーツは、進化している。
    巨大資本を有するフォルクス傘下となって、
    グループが持つ様々な最新技術が集結し、
    したたかにスポーツの刃(やいば)を研ぎ澄ませている。
    幾度となく倒産や衰退を経てきたが、
    あらゆる者を凌駕するスポーツの血統を捨ててはいなかったのだ。

    この2013年モデルのコンチネンタルGT V8
    マリナー・ドライビングスペシフィケーションは、
    新たなるベントレーを語るコンセプトマシンのようなモデルだ。
    それはW12気筒の新しいラインアップとしてV8を加えたこと。
    昨今のモデルチェンジならダウンサイジングと考えられる改善点だが、
    このブランドは違う。
    V8の軽量・高回転こそが、ベントレー本来のGTスポーツだから、
    あえてラインアップしている。
    それは、ベントレーというブランドに「若さ」を加えたいという
    狙いもあるのだろう。

    このマシンは、漆黒のベルーガというボディカラーをセレクトし、
    ブライト・フロントロワーグリルを備え、
    純正の21インチ6本ツインスポークアロイホイール・ブラック仕上げ
    という精悍なスタイリングだ。
    シルバーの輝きと黒のコントラストが、
    ベントレー好きを唸らせることだろう。
    ただ高級という理由だけでクルマは選ばない、
    ステアリングを握り最上のスポーツを楽しむために
    このベントレーにしたという、
    男の本能が窺える。
    いい顔つきだ。

    インテリアは、マリナー・ドライビングスペシフィケーションを
    セレクトしている。
    ニューマーケットタンを選んだインテリアハイドカラーが
    ハイセンスだ。コントラストステッチも気が利いている。
    またこのフロントシートには、
    シートベンチレーレーション&マッサージ機能が備えられている。
    ステアリングは
    デュオトーン3スポーツステアリングホイールで、
    デジタル・テレビチューナーが備えられている。

    ホワイトとシルバーを多く見受けるGTで、
    ベルーガを纏ったGTは数少ない。
    そのうえインテリアのコーディネイトも秀逸だ。
    しかもたった3,400kmという走行距離で、
    GTらしいロングドライブを知らないマシンだ。
    さぁ、誰がベントレーの新しいスポーツを紐解くのだろう。
    黒いボディが艶めかしく誘っている。