Bentley Continental GT Speed

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    Impression

    ベントレーのコンチネンタルというブランドは実に面白い。
    同じスタイリングでありながら、
    まったくキャラクターの違うマシンがラインナップされている。
    ライトウエイトスポーツのようにコーナリングを愉しむGT V8、
    洗練されたエクスクルーシィヴクルーズが味わえるGT、
    サーキットを攻めるために生まれたGT3-R、
    そしてGTスピード。
    その走りは如何なものだろうか。

    例えば、こんなシーンを想像して頂きたい。
    パーティーの帰り、
    ホテルの車寄せで上質な対応を受けて、帰路につく。
    玉砂利の上を走るGTスピード、
    その室内は静寂に包まれている。
    高速で疾走するフェラーリと遭遇するが、
    道を譲ること無く、クルージングし続ける。
    もちろん、ステアリングを汗ばんで握りしめるようなこともなく。
    たとえその帰路が300kmあっても疲れも知らずに。

    このマシンを所有していた前オーナーは、
    GTスピードというマシンの世界を充分に理解していたのだろう。
    スピードらしく、エクステリアカラーに
    気品ある漆黒のオニキスを選択し、
    インテリアカラーを深紅のホットスパーを組み合わせている。
    そのうえで、フラッグシップサルーンである
    ミュルザンヌでも設定されている、
    ベントレーのスポーティカスタマイズブランド「マリナー」の
    ドライビング・スペシフィケーション(GT Speed Split)をセレクトしている。

    さらにシートは、
    ベンチレーション機能付きフロントマッサージシートと
    なっており、リネンのアクセントカラーで
    シートコントラストステッチと
    ヘッドレストコントラストウイングBエンブレム刺繍が
    施されている。

    センターコンソールからシフトへと続く
    ピアノブラックのウッドパネルは、
    オーナーにオニキスのボディカラーの輝きを彷彿させることだろう。

    21インチ・ツインスポークアルミホイールを履いた狼が、
    専用エグゾーストシステムを響かせて、走る。
    街ではジェントルに、
    荒野では牙をむき、野生の本能をかいま見せる。
    幾度もル・マンを制覇した猛者が、
    再びその名を語る。
    GTスピード。
    このマシンこそがベントレーが自らの誇りをかけて
    創りたかったコンチネンタルなのだろう。